ドルコスト平均法
投資信託や外貨投資の経験がある方はこの言葉を聞いたことがあると思いますが、ドルコスト平均法は身近な暮らしにも役立てることができます。知らない方のために簡単なシミュレーションでご説明いたします。燃費1リットル当たり10km走る車があります。ガソリンタンクの容量は50リットルです。1カ月500km走行する方であれば満タンの場合、1カ月に1度50リットルを給油すれば良いことになります。しかし、ガソリン代は常に一定ではありませんので1カ月目100円/リットル、2カ月目110円/リットル、3カ月目120円/リットル、4カ月目110円/リットル、5カ月目100円/リットル、6カ月目90円/リットルと変動した場合、6カ月間のガソリン代は合計31,500円となります。つまり6カ月間のガソリン代平均は105円/リットルです。それでは次に量指定で20リットルずつ入れるようにします。給油ペースとしては1カ月目60リットル、2カ月目40リットル、3カ月目60リットル、4カ月目40リットル、5カ月目60リットル、6カ月目40リットルとなります。先程のガソリン代の変動で計算しますと、6カ月間のガソリン代は合計31,600円となります。つまり6カ月間のガソリン代平均は105.33円/リットルです。
一方、金額指定で2,000円分ずつ給油するとどうなるでしょうか。端数を四捨五入しますが、給油ペースとしては1カ月目60リットル、2カ月目54.55リットル、3カ月目50リットル、4カ月目36.36リットル、5カ月目60リットル、6カ月目44.44リットルとなります。6カ月間のガソリン代は合計32,000円となりますが、6カ月間のガソリン代平均は104.79円/リットルとなります。ガソリン代の変動が大きければ大きいほどその違いは大きくなります。
積載量が軽くなるため燃費が良くなる
当たり前ですが、車に何も荷物を載せないで走る車と積載量いっぱいの車では同じ車種でも燃費に差が出ます。単純な話ですが、ガソリンも重量がありますので満タンにするより、定額や定量で走る方が積載量の面で燃費が良くなることは意外に見落としがちなポイントです。以上のことは給油に行く手間を考えたらわずかな差かもしれませんが、積み重ねるといずれ大きな違いとなって自分に返ってきます。個人的には近年の激しいガソリン代の変動を考えますと、有効な節約方法ではないかと考えています。
FPサンライズ