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2018年8月4日土曜日

源泉徴収という制度

FPサンライズです。
読者の方の多くは会社から給与支払いを受け、源泉徴収により課税関係は終了し、確定申告をしたことがないという方だと思います。私もそうでしたし、日本を支えてきた諸先輩方もその制度の下で一生懸命働いてこられたわけですので何の違和感もありませんでした。何より単純に手間もなく、楽でよいと考えていたのです。

これまでの常識を疑う

しかし、今は少し違います。何も考えず制度に任せることで何も知らないうちに損していることもあるのではないかと考えています。私は今後確定申告をいたします。それによりこれまでとの違いを検証することができますので、そちらはまたブログにもレポートを掲載させていただきます。

そもそも源泉徴収という制度の歴史をひも解くとWikipediaではイギリスをルーツにドイツが機能させて、第二次世界大戦後に先進諸国の税制に影響を与えたと書かれております。その背景には戦費の調達という目的があったといいますので、言い換えますと国(税を課す側)に都合の良い制度として確立されていったことになります。

私がこのように思うようになった理由は個人事業者や会社経営者はみんな確定申告をしてており、私が出会うそのような方々には余裕のある方々が多いからです。それは仕事を一生懸命しているからその分よく稼いでいるだけでしょと思われるかもしれません。確かにその通りだと思います。しかし、それだけではないというのが私の意見なのです。何故なら年収2,000万円の人は年収500万円の人の4倍働いていると言い切れるでしょうか。また、年収2,000万円の個人事業者や会社経営者と同じ年収2,000万円のサラリーマンは同様な生活水準をしているのでしょうか。

プライベートと仕事との境界があるかどうか

よく稼ぐとその分課税される仕組みが、累進課税制度ですので、高所得者ほど多く税金を支払います。しかし課税される対象を減らす仕組みもあるのです。所得を得るために要した経費や控除をうまく使うことによってプライベートと仕事をリンクさせることによって豊かな生活を実現させている方々が多くいることはご存知でしょうか。

サラリーマンは収入金額から給与所得控除など一定の控除を差し引いて受け取る手取り収入から仕事とは別であるプライベートに必要な買い物やサービスを利用します。
しかし、個人事業主や会社経営者はプライベートと仕事をリンクさせることもできるため、買い物やサービスを利用した費用を経費として計上すれば税金を支払った後の手取り額から支払う必要のある出費は少なくなり、貯蓄や投資に回せる金額が多くなります。それにより豊かになっていくことにもつながるっていくのです。

特に車や飲食費、旅行費用が大きいサラリーマンにとってその差が顕著に表れると思います。

少々難しい話だったかもしれませんが、とにかく細かい経費の支払いがない給与所得者(サラリーマン)は税を課す側にとってとりっぱぐれるリスクも少ないため、理想的な納税者なのですが、それが納税者にとっても本当に理想的なのかどうかは立ち止まって考えてみるべきなのではないでしょうか。

今後の働き方は変わり、副業が当たり前になるかもしれません。
それに伴い税の支払い方も変わる必要に迫られると思いますので、いい機会だと思います。

FPサンライズ

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